道の駅 貞光ゆうゆう館は、徳島県美馬郡つるぎ町の国道192号線沿いにある道の駅で、レストランでは名物の半田そうめんや阿波尾鶏料理を楽しめます。レストランの営業時間は、モーニングタイムが8時30分から11時まで、ランチタイムが11時から14時30分まで、軽食タイムが14時30分から18時までとなっており、物産館は9時から18時30分まで営業しています。メニューは2018年乾麺グランプリで日本一に輝いた半田そうめんを釜揚げやぶっかけで味わえるほか、地鶏出荷羽数日本一を誇る阿波尾鶏の鉄板焼きなどが人気です。
この道の駅は日本三大暴れ川の一つ「四国三郎」こと吉野川のすぐそばにあり、剣山への登山や徳島県西部の観光拠点として多くの人々に利用されています。敷地内にそびえる地上23メートルのシンボルタワーからは、雄大な吉野川の流れ、西日本第2位の高峰である剣山、そして全国的にも珍しい二層うだつの町並みなどを360度のパノラマで見渡すことができます。この記事では、道の駅 貞光ゆうゆう館のレストラン営業時間やメニュー、施設情報、周辺観光スポットまで詳しく紹介します。

道の駅 貞光ゆうゆう館とは
道の駅 貞光ゆうゆう館は、徳島県美馬郡つるぎ町貞光に位置する道の駅で、地元の名産品を味わえるレストランと物産館を備えた人気スポットです。所在地は徳島県美馬郡つるぎ町貞光字大須賀11-1で、国道192号線沿いという好立地にあります。
施設の最大の魅力は、つるぎ町の名産品である半田そうめんと、徳島県が誇る地鶏である阿波尾鶏を味わえるレストランにあります。半田そうめんは一般的なそうめんに比べて太くコシが強いのが特徴で、2018年の乾麺グランプリでは優勝し日本一に輝きました。阿波尾鶏は地鶏の出荷羽数で1998年以降日本一を誇り、高タンパク・低脂肪でコクとうま味が豊富な肉質が特徴です。
また、物産館では地元農家から毎日届けられる朝採れ野菜や、清流日本一に選ばれた貞光川の水で作られた手作り豆腐、自家製ジェラートなど、ここでしか味わえない特産品が豊富に揃っています。駐車場は普通車98台、大型車4台、身障者用4台を収容でき、24時間利用可能となっています。
道の駅 貞光ゆうゆう館の営業時間と定休日
道の駅 貞光ゆうゆう館の営業時間は施設によって異なります。物産館は9時から18時30分まで営業しており、11月から3月までの冬期は17時30分までとなります。
レストランは時間帯によって提供メニューが変わる仕組みになっています。モーニングタイムは8時30分から11時までで、モーニングメニューのみの提供となります。ランチタイムは11時から14時30分まで2階レストランで営業し、フルメニューを楽しめます。軽食タイムは14時30分から18時までで、ラストオーダーは17時30分、軽食メニューのみの提供となります。なお、11月下旬から3月下旬の冬期は軽食タイムが14時30分から17時30分までとなります。
定休日については、全館休みとなるのは第3水曜日です。レストランは毎週水曜日が定休日となっていますので、訪問の際はご注意ください。
| 施設 | 営業時間 | 冬期(11月〜3月) |
|---|---|---|
| 物産館 | 9:00〜18:30 | 9:00〜17:30 |
| レストラン(モーニング) | 8:30〜11:00 | 同左 |
| レストラン(ランチ) | 11:00〜14:30 | 同左 |
| レストラン(軽食) | 14:30〜18:00 | 14:30〜17:30 |
レストランのメニューと名物料理
道の駅 貞光ゆうゆう館のレストランは2階に位置し、つるぎ町の特産品を活かした料理を提供しています。地元食材へのこだわりが感じられるメニューが揃っており、地元の方から観光客まで幅広い層に人気があります。
半田そうめんのメニュー
レストランの看板メニューは、つるぎ町が誇る名産品である半田そうめんです。半田そうめんは2018年の乾麺グランプリで優勝し日本一に輝いた実績を持ち、一般的なそうめんに比べて太くコシが強いのが特徴です。麺の太さはひやむぎ程度あり、独特の食感を楽しめます。
レストランでは、この半田そうめんを釜揚げやぶっかけなど、様々な食べ方で楽しむことができます。地元で人気のぶっかけめんは、熱々のゆで立てめんに、すりおろした生姜、小口切りにした青ねぎ、すだちなどの薬味をかけて、めんつゆをまわしかけていただく食べ方です。釜玉めんはゆでたての麺に卵をからめていただく優しい味で、訪問者からは「おいしさに感動した」「コシが強く、喉越しも抜群」という声が寄せられています。

阿波尾鶏料理のメニュー
阿波尾鶏は徳島県で飼育されている地鶏で、地鶏の出荷羽数では1998年以降日本一を誇ります。高タンパク・低脂肪でコクとうま味が多く、やや赤みを帯びた肉色と適度な歯ごたえが特徴です。レストランでは阿波尾鶏の鉄板焼きなどで提供されており、「さっぱりとした脂としっかりとした肉厚が絶品」と訪問者から好評を得ています。唐揚げやステーキなど、多彩な調理法で楽しめるのも魅力です。

御膳メニューと使用食材
御膳メニューとしては、よしの川御膳が1,600円、ゆうゆう御膳が2,800円で提供されています。お米には徳島県産のAランク米「あきさかり」を使用しており、地元食材へのこだわりが感じられます。
自家製ジェラート
レストランではお食事に加え、貞光ゆうゆう館自家製のジェラートも販売しています。種類が豊富で、特に「ゆずはちみつのジェラート」は訪問者から「絶品」と評される人気商品となっています。つるぎ町特産の柚子を使用した風味豊かな一品で、食後のデザートとしておすすめです。
3階そうめん館
3階には「そうめん館」がオープンしており、半田そうめんを存分に楽しむことができます。2階のレストランとは異なる空間で、そうめんに特化したメニューを味わえます。
半田そうめんの魅力と歴史
道の駅 貞光ゆうゆう館で味わえる半田そうめんは、つるぎ町半田地区に伝わる伝統的な素麺で、「半田そうめん」として地域団体商標に登録されています。その独特の太さとコシの強さから、他の産地のそうめんとは一線を画す存在として全国的に知られています。
半田そうめんの起源
半田そうめんの歴史は江戸時代にさかのぼります。四国三郎と呼ばれる吉野川の豊かな水流を利用した水運が盛んだった時代に、当地の船頭たちが奈良の三輪地区から技術を持ち込んで冬場に素麺づくりを行うようになったのが始まりです。最初は船頭たちの家族が自給自足で作るほか、副業にする目的で生産されていましたが、半田の風土や気候がそうめん作りに適していたことから生産が盛んになっていきました。
1754年に書かれた「日本山海名物図会」には「大和三輪さうめん、細きこと糸のごとく、白きこと雪の如し、ゆでてふとらず、全国より出づるさうめんの及ぶところにあらず、又阿波より出づるもの名産なり。三輪さうめんにおとらず。」と記述されており、古くからその品質の高さに定評がありました。
独特の太さの秘密
三輪や播州、小豆島などの他の産地では手延べ素麺は1.3mm以下というのが一般的ですが、半田素麺は0.1mmから0.3mm太い28番手と呼ばれるものが標準となっています。そうめんとひやむぎとの中間ぐらいの独特の太さという特徴で知られており、この太さが独特のコシと食べごたえを生み出しています。
船頭さんが作り始めたと言われる半田そうめんは、船頭さんたちが自分で食べる為に手間をかけずに作ったそうめんがもととなったため「麺が太くなった」のだと言われています。この素朴な始まりが、現在の半田そうめんの個性的な特徴につながっているのです。
JAS規格との特別な関係
麺の太さで区分する日本農林規格(JAS)では、半田手延べそうめんは本来「ひやむぎ」に分類されるのですが、江戸時代より続く伝統と麺文化の地域性が認められ、特別に「そうめん」と表記できることとなっています。この特例措置は、半田そうめんの歴史と文化的価値が認められた証といえます。
理想的な製造環境
吉野川のもたらす肥沃な堆積物が小麦を育てると共に生産に欠かせない良質な水をもたらし、そこに吉野川と剣山に挟まれた山間に吹く寒風と合わさって素麺作りには好条件となっています。秋口から始まる寒素麺作りは、四国三郎・吉野川の豊富な地下水と阿讃山脈から吹き下ろす寒風「剣山おろし」によって育まれます。
製麺所ごとの個性
つるぎ町半田には多数の製麺所があり、製麺所によっては300m近い標高差が生じるため、各製麺所により塩加減、水加減、熟成時間、乾燥時間等が微妙に違ってきます。そのため、できあがった手延べそうめんには製麺所独自の味が出てきます。各製麺所において、小麦の種類・配合、塩にこだわりをもっているため、同じ半田手延べそうめんでありながら、麺の味わいが微妙に違っており、他の産地には見られない製麺所のブランド化が生まれています。
一時は300軒ほどあった手延べ麺生産者も、今では約30軒ほどになっていますが、2004年には半田手延べそうめん協同組合が結成され、伝統の技術と味を守り続けています。
半田そうめんの様々な食べ方
半田そうめんはコシがあるので、どんな調理法でもおいしくいただけます。基本の茹で方としては、できるだけ大きな鍋にお湯を沸騰させ、一束に一リットルの水が目安となります。沸騰した湯にそうめんを少しずつほぐしながら入れ、さっとかき混ぜます。お湯が再び沸騰してきたら、湯のみ一杯程度の冷水(ビックリ水)を入れます。ゆであがったら手早く冷水ですすぎ、もみあらいをしてぬめりをとります。半田そうめんは塩分がとても強いので、茹でた後は必ず洗うようにしてください。
地元で人気のぶっかけめんをはじめ、釜揚げ、釜玉めん、とろろそうめん、わかめそうめん、五色そうめん、親子かき玉にゅうめん、ツナマヨぶっかけそうめん、チャンプルー、パスタ風、サラダなど、創作料理にもベストマッチします。
阿波尾鶏の魅力
道の駅 貞光ゆうゆう館のレストランで味わえるもう一つの名物が阿波尾鶏です。阿波尾鶏は徳島県で飼育されている鶏の品種で、地鶏の出荷羽数では1998年以降日本一となっています。徳島県立農林水産総合技術支援センター畜産研究所が開発した肉用鶏で、軍鶏の雄と白色プリマスロックの雌との交配種です。
開発の経緯
阿波尾鶏の開発は昭和53年度から始まりました。昭和40年代後半から大量に輸入されるようになったブラジル産鶏肉により国内の養鶏産業は大打撃を受け、当時の徳島県養鶏協会会長が「このままではあかん。昔みたいな美味しい鶏はできんか。」と畜産研究課へ相談したのが始まりです。徳島県で古くから飼育していた赤笹系軍鶏を改良し、ブロイラー専用種の雌系統に交雑して作り出した肉用鶏を「阿波尾鶏」と命名し、平成2年2月から販売を開始しました。
ユニークな名前の由来
阿波尾鶏という名前は、当時の畜産研究課の職員が、尾羽が美しく躍動感あふれる鶏と、徳島県が誇る夏の大イベント「阿波おどり」とをかけて「阿波尾鶏」と駄洒落で呼んだことをきっかけに誕生しました。当時の畜産課長が「ほれはおもしろい、ほれでいこ」と決定したというエピソードが残っています。
優れた肉質の特徴
阿波尾鶏の肉質は、高タンパク・低脂肪でコクとうま味が多く、やや赤みを帯びた肉色と適度な歯ごたえが特徴です。身が締まって適度な歯ごたえがあり、脂肪が少なく旨味とコクがあります。うま味成分であるイノシン酸の含有量が多く、アスパラギン酸、グルタミン酸を多く含有するため旨味とコクが豊富です。
県西部や県南部の自然に恵まれた環境の中で、地鶏肉の日本農林規格に基づき75日以上かけて丹念に飼育されています。阿波尾鶏は地鶏肉JASの認定第1号となり、2023年3月31日には地理的表示(GI)保護制度に基づく保護対象に登録されました。
阿波尾鶏の代表的な料理
阿波尾鶏はシンプルに塩焼きにすることで、その旨味や甘味を最も楽しむことができます。徳島では香川と違い「特製のタレ焼き」で仕上げる骨付きもも焼きが伝統の味とされています。備長炭を使ってじっくりと火を通し、秘伝のタレで提供する焼き鳥や、シンプルに旨味を堪能できるしゃぶしゃぶなども人気の調理法です。
物産館とお土産情報
道の駅 貞光ゆうゆう館の物産館では、毎日地元の農家さんから朝採れ野菜が届けられており、朝一番の野菜はどれも新鮮そのものです。つるぎ町産のお土産品のみならず、四国4県のお土産品も多数取り揃えています。
地産地消を推進する地域の取り組みの一環として、地元農家さんが作る新鮮な野菜をはじめ、半田素麺、柚子味噌、柚子酢、漬物など地元ならではの食材を数多く取り揃えています。産直市・物産コーナーでは、朝採りの新鮮野菜のほか、世界農業遺産認定「にし阿波傾斜地農耕システム」で栽培された雑穀を取り入れた手作りパンや豆腐などが人気です。人気の産直市は10時から11時のお買い物がおすすめの時間帯となっています。
自慢の手作り豆腐
清流日本一に選ばれた渓谷貞光川の水が育んだ、当館自慢の岩豆腐は、大豆の品質にこだわった人気商品です。道の駅貞光ゆうゆう館では、毎日、国産大豆100%を使った豆腐を作っています。その絞りかすのおからをたっぷり入れた手作りドーナツは、限定200個が昼過ぎに売り切れてしまう人気商品です。
主な特産品
物産館で購入できる主な特産品としては、半田そうめん、ゆず・柚子味噌・柚子酢、阿波尾鶏関連商品、山菜漬け、木工製品、手作り田舎団子、草餅などがあります。お土産選びに迷った際は、やはり半田そうめんがおすすめで、自宅でも道の駅で味わった感動を再現することができます。
施設案内
道の駅 貞光ゆうゆう館には、レストランと物産館以外にも様々な施設があります。
シンボルタワー展望台
施設のシンボルである地上23メートルのタワーからは、「四国三郎」吉野川や、日本百名山の剣山、うだつの街並などの眺望が360度のパノラマで広がります。訪問者からは「清潔なトイレ、展望台からの素晴らしい眺め」と好評を得ており、休憩がてら立ち寄る価値のあるスポットです。
吉野川河川敷公園とパークゴルフ場
国道192号を挟んで吉野川河川敷公園には、サッカー場やウォーキングコースのほか、パークゴルフ場27ホールがあります。このパークゴルフ場は徳島県内で最初にオープンしたパークゴルフ場で、雄大な吉野川を眺めながらプレイできます。春には隣接している桜づつみ公園(800m)の桜が咲き誇り、お花見気分でプレイできます。
パークゴルフ場の利用料金は無料で、入場料やプレー料金は必要ありません。クラブやボールのレンタルも無料で、必要なのは鉛筆セット利用の50円のみです。利用時間は午前9時から午後5時まで(用具貸し出し時間)で、休業日は第1・第3水曜日となっています。中学生以下は保護者同伴が必要です。
その他の施設
屋外には、営業時間中使用可能なテニスコート2面、バスケット3オン3コート1面があります(有料)。また、24時間利用可能の公衆トイレ、インターネットへ無料接続できるFreeSpot、周辺観光地案内パンフレット、無料のお茶の提供など、ドライブの休憩スポットとして充実した設備が整っています。
アクセス方法
道の駅 貞光ゆうゆう館へのアクセスは車と公共交通機関の両方で可能です。
車でのアクセス
最寄りのインターチェンジは美馬ICで、美馬ICから国道192号線を西へ約10分で到着します。国道192号線沿いにあるため、道に迷うことなくスムーズにアクセスできます。
公共交通機関でのアクセス
JR徳島線「貞光駅」で下車し、徒歩約10分で到着します。駅からの道のりは平坦で歩きやすく、途中に二層うだつの町並みを見ながら歩くこともできます。
剣山登山口へのアクセス
道の駅 貞光ゆうゆう館は剣山への登山の拠点としても利用されています。剣山登山口である見ノ越へは、貞光ゆうゆう館から国道438号経由で約80分と最短ルートです。ただし、剣山に向かう国道492号線の木屋平において、山腹崩壊のため全面通行止めの区間がありますので、剣山へお越しの際は国道438号線「貞光・一宇ルート」をご通行ください。
ぐるっと剣山登山バスは貞光ゆうゆう館からも乗車でき、見ノ越登山口まで片道3,000円、所要時間は2時間程度で利用できます。2025年の運行期間は土日祝日運行が4月19日から6月1日まで、および7月5日から11月16日まで、毎日運行が8月9日から8月17日までとなっています。
周辺観光スポット
道の駅 貞光ゆうゆう館の周辺には魅力的な観光スポットが点在しています。
二層うだつの町並み
貞光地区には全国的にも珍しい二層うだつを備えた町並みがあります。漆喰の白壁に富の象徴でもある防火壁「卯建(うだつ)」が二重に上がった「二重うだつ」の古い町並みが続き、当時の町の賑わいを今に伝えています。貞光のうだつには前面に、寿福を祈念する絵模様(こて絵)が装飾されています。うだつは2段式になっていて、何軒も続いているのが見所です。
織本屋は二層うだつの上がった、かつての商家で、1772年創建と推定されます。玄関を入れば、元の木材をそのまま使用した大梁が目に入り、ケヤキの大黒柱の向こうには「カミザシキ」「ナカザシキ」「ヨリツキ」といった、格式のある座敷構成の部屋が並んでいます。平成18年3月に国の登録文化財に登録されました。
旧永井家庄屋屋敷は1791年創建で、550坪の敷地に建つ茅葺き屋根の庄屋屋敷です。京都の金地院を手本にしたコンパクトな中庭「鶴亀蓬莱庭園」を備えており、町指定文化財となっています。
二層うだつの町並みへはJR徳島線「貞光駅」から徒歩15分、または美馬ICから車で約10分でアクセスできます。毎年8月15日から16日の2日間の19時から22時の間は「つるぎ町夏まつり阿波踊り大会」が開催され、二層うだつの町並みが踊り天国となり、町内外から多くの阿波踊り連が集います。
剣山
剣山は標高1,955メートルで西日本第2位の高峰であり、日本百名山の一つです。登山口の見ノ越(標高1,420m)から西島(標高1,750m)までは、登山リフトが運行しています。標高差330m・延長830mを約15分で登ることができます。
2025年の剣山登山リフトの運行期間は4月23日から11月30日までで、運行時間は平常9時から16時30分まで、ゴールデンウィーク・夏期・10月の土日祝日は8時から16時30分までとなっています。料金は往復で大人1,900円、小人900円、片道で大人1,050円、小人520円です。
登山口のある見ノ越からは登山リフトが運行されており、初心者でも比較的手軽にアクセス可能です。リフトを使えば実質の登山時間は1時間ほどで、山頂からは360度の大パノラマが広がります。リフトを使わずに徒歩で「西島駅」を目指すことも可能で、整備された登山道を約40分かけて歩けば、足慣らしにもぴったりです。
世界農業遺産「にし阿波の傾斜地農耕システム」
道の駅 貞光ゆうゆう館があるつるぎ町を含む徳島県西部の「傾斜地農耕システム」は、2018年3月に国連食糧農業機関(FAO)の世界農業遺産に認定されました。「にし阿波の傾斜地農耕システム」は、中四国で初めて世界農業遺産に認定されたもので、この地域独自の農業文化を今に伝えています。
「にし阿波地域」は、美馬市・三好市・つるぎ町・東みよし町の2市2町からなり、急峻な傾斜地を多く有しています。標高100mから900mの山間地域に200近くの集落が点在しており、いずれも急峻な傾斜地に位置し、場所によっては斜度40度にもおよびます。
この農耕システムでは、段々畑のような水平面を形成せずに傾斜地のまま農耕し、風雨などで起こる土の流出を草地で採取した敷き草(カヤ)を畑にすき込むことで最小限に抑えてきました。そばなどの雑穀や伝統野菜に山菜、果樹など少量多品目を組み合わせる複合経営により、山間地の環境に適応してきた歴史があります。
にし阿波では、カヤを育てる場所「茅場(かやば)」を設けて、秋には収穫します。刈り取ったカヤを円錐形に積み上げてよく乾燥させ、細かく刻みます。乾燥した草をまくことで、土の肥やしにするとともに、土砂の流出をも防ぐことができます。秋から初冬に見かける円錐形に積み上げられたカヤを、地元では「コエグロ」と呼んでおり、にし阿波の農業の象徴的な風景となっています。
400年以上にもわたり、この農耕システムが継承されてきたことにより、採草地の多様な動植物や焼畑農法の流れを汲む、日本の原風景ともいえる山村景観、保存食への加工や食文化、そして農耕にまつわる伝統行事なども人々の手で守られ継承されています。カヤを採取する採草地では希少なシコクフクジュソウをはじめとする282種類の植物、昆虫241種、鳥類28種、哺乳類9種など、地域に生息する動植物の多様性が維持されています。
雑穀など地域食材を使った伝統的食文化も豊富で「そば米雑炊」「でこまわし」など郷土色豊かな「食」が受け継がれています。
吉野川と半田そうめんの深い関係
道の駅 貞光ゆうゆう館のすぐそばを流れる吉野川は、四国最大の河川で「四国三郎」という愛称で親しまれています。高知県の石鎚山系に源を発し、徳島県を横断して紀伊水道に注ぎます。全長約194km、流域面積は約3,750平方キロメートルで、日本三大暴れ川の一つとして数えられ、古くから流域の人々の生活に深く関わってきました。
江戸時代、吉野川の豊かな水流を利用した水運が盛んで、当地の船頭たちが奈良の三輪地区から技術を持ち込んで冬場に素麺づくりを行うようになったのが半田そうめんの始まりでした。吉野川のもたらす肥沃な堆積物が小麦を育てると共に生産に欠かせない良質な水をもたらし、そこに吉野川と剣山に挟まれた山間に吹く寒風と合わさって素麺作りには最適な環境となっています。
訪問者の口コミと評判
道の駅 貞光ゆうゆう館には多くの訪問者から好意的な声が寄せられています。食べログでは3.24の評価で、65件のレビューが投稿されています。
半田そうめんについては「道の駅で半田そうめんを食べました。おいしさに感動し、大盛りにすればよかったと後悔するほどでした」「半田そうめんはぶっかけや釜揚げなど、珍しい食べ方で楽しめました。コシが強く、喉越しも抜群でした」という感動の声が多く寄せられています。
阿波尾鶏についても「さっぱりとした脂としっかりとした肉厚が絶品です。唐揚げやステーキなど、多彩な調理法で楽しめました」と好評です。
施設全体については「清潔なトイレ、展望台からの素晴らしい眺め、美味しいジェラートなど、ゆったりと過ごせる施設でした」「地元の特産品と徳島のお土産が両方揃っており、大満足でした。特にゆずはちみつのジェラートが絶品でした」という声が寄せられています。
おすすめの過ごし方
道の駅 貞光ゆうゆう館を最大限に楽しむためのおすすめプランを紹介します。
剣山登山と組み合わせるプラン
道の駅 貞光ゆうゆう館は剣山への登山の拠点として最適です。登山前に半田そうめんで腹ごしらえをし、登山後に阿波尾鶏料理でエネルギー補給するのがおすすめです。ぐるっと剣山登山バスは貞光ゆうゆう館からも乗車でき、見ノ越登山口まで片道3,000円で利用できます。
うだつの町並み散策と組み合わせるプラン
道の駅から車で約10分、徒歩でも15分ほどの場所に二層うだつの町並みがあります。歴史的な町並みを散策した後、道の駅でお土産を購入し、レストランで食事をするコースがおすすめです。織本屋や旧永井家庄屋屋敷などの歴史的建造物を見学し、つるぎ町の歴史と文化に触れることができます。
パークゴルフを楽しむプラン
吉野川河川敷公園のパークゴルフ場は無料で利用でき、クラブやボールのレンタルも無料です。雄大な吉野川を眺めながら、気軽にパークゴルフを楽しむことができます。春には桜が咲き誇り、お花見気分でプレイできます。プレイ後はレストランで半田そうめんや阿波尾鶏料理を楽しみ、お土産を購入して帰路につくというコースが人気です。
徳島県の道の駅における位置づけ
徳島県には全18ヶ所の道の駅が点在しており、ドライブやツーリング、観光の休憩スポットとして多くの人に親しまれています。道の駅 貞光ゆうゆう館は、国道192号線沿いにあり、日本三大暴れ川の一つとして数えられる吉野川のすぐそばにあることや、地上23メートルのシンボルタワーから360度のパノラマビューを楽しめることで知られています。
徳島県内の他の人気道の駅としては、四国最大級の敷地面積を誇り「体験型 食のテーマパーク」として人気の道の駅 くるくるなると、温泉施設を併設した道の駅 もみじ川温泉、石の博物館や妖怪屋敷がある道の駅 大歩危、世界初のDMV(線路と道路を両走行する車両)の停車駅である道の駅 宍喰温泉などがあります。
まとめ
道の駅 貞光ゆうゆう館は、徳島県つるぎ町の魅力が凝縮された道の駅です。レストランの営業時間はモーニングタイムが8時30分から、ランチタイムが11時から14時30分まで、軽食タイムが14時30分から18時までとなっており、物産館は9時から18時30分まで営業しています。全館休みは第3水曜日、レストランは毎週水曜日が定休日です。
メニューは2018年乾麺グランプリで日本一に輝いた半田そうめんを釜揚げやぶっかけで味わえるほか、地鶏出荷羽数日本一を誇る阿波尾鶏の鉄板焼きなどが人気です。清流貞光川の水で作られた手作り豆腐や自家製ジェラートなど、ここでしか味わえない美味しさがあります。
地上23メートルのシンボルタワーからの360度パノラマ、無料で楽しめるパークゴルフ場、歴史的な二層うだつの町並みへのアクセスの良さなど、観光拠点としても優れています。剣山登山、世界農業遺産「にし阿波の傾斜地農耕システム」の体験、うだつの町並み散策など、周辺には魅力的な観光スポットが点在しています。徳島県西部を訪れる際は、ぜひ道の駅 貞光ゆうゆう館に立ち寄り、つるぎ町の豊かな食と文化を体験してください。





